たいがい朝新潟をしらゆきで出て夕方大阪に着き、そこからは高千穂で行ったと思う。遠征初日は北九州で降りて写すのが常だった。
20時間以上乗る列車は難儀で散々になるが、九州入りして目にする蒸気は疲れを吹き飛ばしてくれた。
この日も田川線で写し始めた。借り物のカメラで初めて写す200mmであった。いじり始めてあれ、ピントが合わない!無限が出ないのだ。仕方なく近くのシーンだけ写したがこの時しか使わなかった。
50mmで写したのもシャツタームラが肝心なところで出たりしてだめになったシーンも多かった。
今では10代の人でも素晴らしいカメラを使っているのでこんな事は無いと思う。
今のカメラで当時写せたら!と良く言うのは、こんな事が有ったからなのかもしれない。
1974/1/19 田川線 油須原~崎山 ペトリV6 200mm
このポジが私の初めて写したスライドです。現在NO1の番号が入っています。釜にはピントは合っていない。鉄橋の端あたりに来ている。使おうと思えば使えたんだろうが当時の技術では無理だったのだろう。
先日このカメラのカタログをオークションで手に入れた。秋山正太郎が出ていたカタログだ。さすがに若い!
標準セットで25000円という値段は当時では破格であり、若い人で買った人も多いのではないだろうか。しかし値段なりの精度、品質だったのだろう。
家の防湿庫にはまだこのカメラは入っていない。当時活躍していたカメラはミノルタSRT101、ペンタックスSP、SL、キャノンFTb、ニコマート等であった。
ほかは皆買い揃えた。残るはミランダとこのペトリである。
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